グラちゃんの遊戯室 -おすすめボードゲーム紹介-

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【ボードゲーム紹介20】キョンシー

ようこそ、グラちゃんの遊戯室へ。

本日ご紹介するボードゲームは『キョンシー』です。

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4人のトレジャーハンターがお宝を求めてキョンシーの墓に潜り込ます。それに対してキョンシーがお宝を守る為、トレジャーハンターを捕まえようとする追いかけっこがテーマのボードゲームです。

0.基本情報

プレイ人数 2~5人
プレイ時間 20分
対象年齢 8歳以上

1.どんなゲーム?

1人のキョンシー役と2~4人のトレジャーハンター役に分かれてお互いの目的を達成する為に、追いかけっこをするボードゲームです。特徴として、トレジャーハンター側は盤面全てを把握できますが、キョンシー役は目が見えない為、トレジャーハンターの位置がわからない状態でゲームが進行します。

2.コンポーネント紹介

マグネットボード:1枚

マグネットキョンシーコマ:2個(大・小)

マグネットトレジャーハンターコマ:4個

お面のライフトークン:12枚(4色×3枚)

カバーボード:2枚

トレジャーハンターダイス:5個

キョンシーダイス:1個

ミッションカード:23枚(3色×5枚+2色×4枚)

説明書:2部(日本語、英語)

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※スリーブは付属しません

3.ゲームのルール

①ゲームの準備

適当な方法でキョンシー役のプレイヤーを決めます。それ以外のプレイヤーはトレジャーハンターになります。

外箱にマグネットボードを立てます。その後、マグネットボードを挟む形でキョンシー役のプレイヤーとトレジャーハンター役プレイヤーに分かれて席に着きます。キョンシー役のプレイヤーはトレジャーハンター側のボードを一切見てはいけません。

キョンシー役のプレイヤーがいる方に仮面の描かれているカバーボードを、トレジャーハンター側にもう1枚のカバーボードをはめ込みます。

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キョンシー

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トレジャーハンター側

トレジャーハンターは各自好きな色のライフトークン3個を受け取り、それと対応した色のトレジャーハンターコマをマグネットボードのスタート位置に置きます。

キョンシーは大きなキョンシーコマを自分側に、小さいキョンシーコマをトレジャーハンター側のスタート位置に置きます。

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トレジャーハンター側

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キョンシー

ミッションカードを色別にシャッフルし、各トレジャーハンターは各色1枚ずつ引いて秘密裏に確認します。ミッションカードは非公開情報です。

キョンシーキョンシーダイスを受け取り。トレジャーハンターはトレジャーハンターダイスを全員の手が届く場所に置きます。

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②ゲームの流れ

キョンシーの左隣のプレイヤーがスタートプレイヤーになり、時計回りに手番を行います。キョンシーは1番最後に手番を行うことになります。

トレジャーハンターは手番の初めにダイス目のリセットができます。前の手番にキョンシー目が出てしまったダイスをキョンシー側から返してもらうことができます。その場合、キョンシーの割り込み手番が発生します(後述)。もちろん返してもらわなくてもよいです。その場合振れるダイスの個数は減ります。

その後、キョンシー目の出ていないトレジャーハンターダイスを全て振ります。ダイスの出目が気に入らない場合、何度でも振り直すことができます。ただし、キョンシー目が出た場合そのダイスは即座にキョンシーに渡します(脇によけて置くだけでも良い)。

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キョンシー目が出た為、そのダイスは脇によけます

出目を確定させたら、その中から1つを選び、その出目に従って自分のトレジャーハンターコマを移動させます。数字を選択した場合、その数字分のマス目を移動します。矢印を選択した場合、1方向に障害物にぶつかるまで直進します。

止まったマスに手持ちのミッションカードと同じ色の絵柄が書かれている場合、そのミッションカードを全てのプレイヤーに公開し、表向き置くことができます。

トレジャーハンター全員が手番を終えたらキョンシーの手番です。キョンシーキョンシーダイスを振りその出目と、キョンシー目が出ているトレジャーハンターダイスの個数の合計分移動を行います。

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ダイスの出目は1ですが、キョンシー目のダイスが2個ある為、3マス移動

移動した際にトレジャーハンターと同じマスに入った場合、移動はストップし、そのトレジャーハンターは自身のライフトークン1つをキョンシーに渡し、キョンシーのスタート位置に自身のトレジャーハンターコマを移動させます。

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キョンシーがトレジャーハンターに接触すると、

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パチッとくっついて捕まえます。

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その後、キョンシー側のスタート位置に移動

また、トレジャーハンターがダイスの回収を選択した場合、キョンシーの割り込み手番が発生します。その場合、キョンシーはその時に改修されたキョンシー目のトレジャーハンターダイスの個数分通常通り移動を行います。その後、回収を宣言したトレジャーハンターの手番に戻ります。

③ゲームの終了

トレジャーハンターの誰か1人が全てのミッションカードを公開したら、そのトレジャーハンターの勝利となります。

キョンシーが規定数のライフトークンを獲得した場合、キョンシーの勝利となります。

4.実際に遊んでみた感想、おすすめポイント

目が見えないキョンシーの特徴をうまいこと再現した良いゲームだと思います。

トレジャーハンターはキョンシーの位置を把握しつつ、自分のミッションカードの絵柄を目指しますが、ミッションカードを公開するとそこいることを教えてしまう為、キョンシーと距離がある場所で公開する必要があり、戦略性があります。

キョンシーはトレジャーハンターが公開したミッションカードと出した出目からトレジャーハンターのいる場所を推測する必要があり、こちらも非常に頭を使います。

実際にトレジャーハンターがキョンシーに捕まる際に、マグネットコマがパチッとくっつくのでキョンシー側にも捕まえたことが音で伝わる為、非常に気持ちがいいです。

ゲーム内容は非常にシンプルですが、激しい心理戦、頭脳戦を繰り広げることができるので、かなりおすすめのボードゲームです。

5.おすすめのサプライ

キョンシー』のカードにおすすめのスリーブは以下の通りです。ただし、スリーブをつけるとパッケージ内収まらなくなる可能性がある為、注意してください。

アナログゲームセレクション ミニユーロサイズ ソフト

ホビーベース カードアクセサリ ミニユーロサイズ ハード

6.最後に

外箱をゲーム盤の一部として遊ぶ斬新なスタイル。見えてる相手から逃げ、見えない相手を追いかける。互いの思惑が交錯する追いかけっこが非常に楽しいです。

この記事を読んで興味を持った方は、是非購入して遊んでみてください!