グラちゃんの遊戯室 -おすすめボードゲーム紹介-

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【ボードゲーム紹介19】スコットランドヤード

ようこそ、グラちゃんの遊戯室へ。

本日ご紹介するボードゲームは『スコットランドヤード』です。

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怪盗X1人を多数の刑事が追跡し、逮捕すること、あるいは逃走しきることを目指す、対立型ボードゲームです。

0.基本情報

プレイ人数 3~6人
プレイ時間 45分
対象年齢 10歳以上

1.どんなゲーム?

怪盗X役のプレイヤー1人と刑事役のプレイヤー2~5人で互いの勝利を狙う対立型のボードゲームです。

怪盗Xは逃走しきること、刑事たちは怪盗Xを逮捕することが勝利条件です。

2.コンポーネント紹介

説明書:1部

ゲーム盤:1枚

チケット:125枚(タクシー:54枚、バス:43枚、地下鉄:23枚、ブラックチケット:5枚)

ダブル・ムーブ・カード:2枚

スタートカード:18枚

記録盤:1セット

駒:6個

キャップ:1個

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3.ゲームのルール

①ゲームの準備

適当な方法で怪盗Xになるプレイヤーを決めます。残りのプレイヤーは刑事5人になります。刑事役のプレイヤーが5人いない場合、合計5人になるように複数の刑事を担当します。

チケット等を以下のように配ります。

●左:怪盗、右:刑事(1人につき)

●駒          :1個、 1個

●タクシー       :4枚、10枚

●バス         :3枚、 8枚

●地下鉄        :3枚、 4枚

●ブラックチケット   :5枚、 0枚

●ダブル・ムーブ・カード:2枚、 0枚

●その他        :記録盤、なし

スタートカードを裏向きでシャッフルし、それぞれが所持する駒ごとに1枚引き、刑事5人はスタートカードに書かれた番号のマスに自身のコマを置きます。怪盗Xはコマを置かず、スタートカードの表も他のプレイヤーには公開しません。ですが、スタートのマスはスタートカードに書かれたマスになります。

使用しない12枚のスタートカードは裏向きのまましまっておきましょう。

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②ゲームの流れ

怪盗Xから順に時計回りに手番を行います。行動は移動のみです。

移動には各チケットを消費します。使用できるチケットは現在地のマスによって変わります。チケットの使用可能条件は以下の通りです。

・タクシー:全てのマスで使用可能

・バス  :マスの下半分が青色である

・地下鉄 :マスの数字が赤色である

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153にいる場合全てのチケットが使えるが、151にいる場合、タクシーしか使えない

また、使用するチケットによって移動可能なマスも異なります。

刑事が移動を行う場合、移動に必要なチケットを怪盗Xに渡し、ゲーム盤上の駒を移動します。

怪盗Xが移動を行う場合、記録盤に移動先のマスを秘密裏に記入し、移動に必要なチケットで記入した番号を隠します。その後、番号を隠した状態で記録盤を公開します。

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スタート位置の117から108に移動すると記載して、

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移動に使用したタクシーチケットで隠します

また、怪盗Xは移動する際にダブル・ムーブ・カードを使用して、2回連続で移動を行うことができます。その場合、ダブル・ムーブ・カードを左隣の刑事に渡して、2回分の通常の移動を行います。(2回移動先を記入して、チケット2枚で隠す)

さらに、ブラックチケットを使用することで、タクシー、バス、地下鉄、船のいずれかの移動を行うことができます。(使用できるマス目であることが条件)ブラックチケットを使用する場合、通常通り移動先を記入し、ブラックチケットで隠します。船による移動はブラックチケットでしか行えない特別な移動方法になります。

非常に有利な行動を持つ怪盗Xですが、移動の際、それが3回目、8回目、13回目、18回目、24回目の場合、自身の居場所を公開しなくてはなりません。その場合、通常通り、移動先を記入してチケットで隠したのちに自身の駒をゲーム盤に置きます。置かれた駒は次に移動を行うタイミングでゲーム盤から取り除きます。

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3回目の移動なので駒をゲーム盤に置きます

最終的に、怪盗Xのいるマスに刑事の駒が置かれたら怪盗Xは逮捕されたことになり、刑事たちの勝利になります。また、怪盗Xの周囲を包囲し、怪盗Xが移動できなくなった場合も刑事たちの勝利となります。

逆に刑事たち全員が移動できなくなった場合(手持ちのチケットがなくなる、使えるチケットがなくなる)、怪盗Xの勝利となります。

4.実際に遊んでみた感想、おすすめポイント

怪盗X側は自分の居場所も含め、全ての盤面を把握できている反面、5人の敵を相手にしている為、一切油断できず、刑事側は数的有利でありつつも怪盗Xの動向を使用されたチケットだけで推測しなくてはならない為、どちらの立場であっても緊張感のある戦いができます。

特に刑事側は使われたチケットと居場所が公開された時のマスからどこに移動したかを全員で話し合って推理する為、自分の考えを明確に伝えるコミュニケーション能力も重要となります。

怪盗Xはブラックチケットとダブル・ムーブ・カードをうまく使いこなして、行方をくらませるように行動する必要があり、こちらも非常に頭を使います。

また、プレイヤーによって性格的にこう動きそうと推測することも重要であり、その裏をかいて行動するという判断も必要になります。

どちらの役を演じることになっても非常に頭をひねることになる為、推理や推測が好きな方には特におすすめのボードゲームです。

5.おすすめのサプライ

スコットランドヤード』におすすめのサプライは特にありませんが、各チケットを仕分けて収納するための袋があるとよいかもしれません。

6.最後に

刑事たちを翻弄する怪盗Xの逃走劇、心理戦であり、頭脳戦でもあるこのゲーム、推理、推測等が好きな方に本当におすすめです!

この記事を読んで興味を持った方は、是非購入して遊んでみてください!