【ボードゲーム紹介6】パッチワーク
ようこそ、グラちゃんの遊戯室へ。
本日ご紹介するボードゲームは『パッチワーク』です。
多種多様な布切れを繋ぎ合わせ、1枚の大きな布を作り上げる、パッチワークという手芸をモチーフとしたゲームです
0.基本情報
プレイ人数 | 2人 |
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プレイ時間 | 30分 |
対象年齢 | 8歳以上 |
1.どんなゲーム?
各プレイヤーは9×9マスのキルトボードに多種多様なパッチタイルを配置し、大きな1枚の布を作り上げます。最終的にボードを殆ど埋め、高得点を獲得したプレイヤーが勝利となります。
2.コンポーネント紹介
説明書:1部
時間ボード:1枚
キルトボード:2枚
ポーンコマ:1個
時間マーカー:2個
スペシャルパッチ:5枚
パッチタイル:33枚
ボタンチップ:50枚
(1ボタン:32枚、5ボタン12枚、10ボタン:5枚、20ボタン:1枚)
特別タイル:1枚
3.ゲームのルール
①ゲームの準備
各プレイヤーはキルトボード1枚と対応する色の時間マーカー、5ボタン分のボタンチップを受け取ります。
時間ボードをテーブルの中央に置き、各プレイヤーの時間マーカーをスタートマスに重ねておきます。最近針仕事をしたプレイヤーの時間マーカーを上に重ね、そのプレイヤーがスタートプレイヤーとなります。
パッチタイル全てを時間ボードの周りを囲うように環状に並べ、ポーンコマを並べたパッチタイルの内、最も小さい2マス分のパッチタイルと時計回りに次のタイルの間に置きます。
特別タイルはわきによけて置いておき、スペシャルパッチを時間ボードの指定されたマークの位置にそれぞれ置きます。
②ゲームの進行
時間ボードに置かれている時間マーカーが後ろ側に置かれている、もしくは同一マスで重なっている場合、上に置かれている時間マーカーに対応するプレイヤーが手番を行います。(場合によっては同一プレイヤーが2回連続手番を行うこともあります)
手番のプレイヤーは以下いずれかの行動を選択し、実行します。
Ⅰ.時間マーカーを進めてボタンを取る
自分の時間マーカーを相手の時間マーカーの1マス先まで進め、進んだマス1つにつき1ボタンを受け取ります。
Ⅱ.パッチを取ってキルトボードに置く
ポーンコマから時計回りの方向に3枚のパッチタイルの中から1枚を選び、その横にポーンコマを移動させます。
その後、選んだパッチタイルの値札に示されたボタンの数だけボタンチップを支払い、パッチを獲得します。
獲得したパッチタイルを自分のキルトボードの空いているマスに配置します。配置する向き、表裏は自由ですが、他のパッチタイルと重なったり、キルトボードからはみ出してはいけません。また、前に置いたパッチタイルと隣接していなくても置くことができます。
キルトボードにパッチタイルを配置したら、配置したパッチタイルの値札に示された砂時計の数だけ時間マーカーを進めます。相手の時間マーカーと同じマスに止まったら、その上に重ねます。(自分が上になる為、続けて手番を行います)
どちらの行動を選択した場合でも時間マーカーが進みます。時間ボードには特定のマークがあり、時間マーカーが通過するたびに以下のことが起こります。
・スペシャルパッチ
通過したプレイヤーはそのマスにあるスペシャルパッチを獲得し、キルトボードに配置します。
・ボタンの決算
ボタンのマークを通過したプレイヤーは、自分のキルトボード上にあるパッチタイル全てに描かれているボタンの合計数ボタンチップを獲得します。
また、自分のボード上で先に7×7の範囲を隙間なく埋めたプレイヤーは特別タイルを受け取ります。特別タイルはそれ単体で7点分の点数になります。(埋める場所は端でも真ん中でもよいです)
③ゲームの終了
各プレイヤーの時間マーカーがゴールマスに入ったらゲーム終了です。
各プレイヤーは自分が持っているボタンを1つにつき1点を獲得し、特別タイルがあればそこに7点を加算します。その合計から自分のキルトボードで空いているマス1つにつき2点を引きます。その結果、得点の高い方が勝利となります。同値の場合は先にゴールマスに辿り着いた方が勝利です。
以下の例だと左が16点から空きマス4つで-8点で合計8点。
右が31点に特別タイルの7点で38点から空きマス18マスで-36点で合計2点。となり、左のプレイヤーが勝利となります。
4.実際に遊んでみた感想、おすすめポイント
パーティ系のボードゲームと違い、ゆったりと落ち着いた雰囲気で楽しめるゲームです。コーヒーや紅茶を嗜みながらのんびりまったりとプレイできます。
雰囲気はそんな感じですが、ゲームとしては戦略性が非常に高く、狙ったパッチタイルを獲得する為に、タイルを取らずに手番を返す、次の手番に欲しいタイルに手が届くようにタイルを獲得するなど、考えさせられる場面は多々あります。
後は整理整頓が苦手な人は非常に不利です。キルトボードに隙間なく埋めていくのは非常に頭を使う為、パズルゲームが得意な人は非常に有利だと思います。
5.おすすめのサプライ
『パッチワーク』にはカード類は付属していないのですが、ボタンチップやスペシャルパッチが小さくなくしやすい為、小さなケースや袋を用意しておくと片付けやすくなります。
6.最後に
ワーワー盛り上がるのもボードゲームの醍醐味ではありますが、たまにはゆったりのんびりと、1つのゲームをじっくり楽しむのも良いものです。
この記事を読んで興味を持った方は、是非購入して遊んでみてください!