グラちゃんの遊戯室 -おすすめボードゲーム紹介-

ボードゲームの紹介や簡易レビューを掲載します

【ボードゲーム紹介25】新幕 桜降る代に決闘を

ようこそ、グラちゃんの遊戯室へ。

本日ご紹介するボードゲームは『新幕 桜降る代に決闘を』です。

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プレイヤーはミコトと呼ばれる能力者となり、2柱のメガミから力を借りて、約3分でデッキを構築し、桜花決闘と呼ばれる1対1の勝負を行うゲームです。

0.基本情報

プレイ人数 2人
プレイ時間 15~30分
対象年齢 12歳以上

1.どんなゲーム?

互いのプレイヤーは2柱のメガミを選択し、そのメガミに対応するカード合計22枚から、10枚のデッキをその場で組み上げます。組み上げたデッキを用いて桜花決闘を行い、相手のライフを0にしたプレイヤーが勝利となります。

2.コンポーネント紹介

はじまりの決闘 カードセット:28枚

メガミタロット:4枚

集中力カード:2枚

カード:44枚

ボード:2枚

桜花結晶:40個

畏縮トークン:2枚

ボードクローザー:2枚

間合トークン:2枚

マシンボード:1枚

計略ボード:1枚

計略トークン:4枚

風雷ボード:1枚

風雷トークン:4枚

カードリスト:1枚

ルールブック:1冊

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※スリーブは付属しません

現行版では以上に加え、更新カードセットが1組付属します。

3.ゲームのルール

①ゲームの準備

ボードを2枚組み合わせて、その上に36個の桜花結晶をお互いのライフに10個ずつ、お互いのオーラに3個ずつ、間合に10個、それぞれ置きます。残りの4つは予備なので、大事にしまっておきましょう(予備も含めて絶対になくさないようにしましょう)。

ボードの準備ができたら、双掌繚乱を行います。

双掌繚乱では、お互いに使用するメガミ2柱を選択します。その後、選択したメガミに対応するカード合計22枚を受け取ります。

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2柱を選択しそれぞれ11枚、合計22枚のカードを受け取る

双掌繚乱が終わったら眼前構築を行います。

眼前構築では、受け取った22枚のカードから通常札7枚、切札3枚を秘密裏に選択し、デッキを組み上げます。通常札は裏向きのままシャッフルして山札とし、切札は全て裏向きのまま、それぞれボードの手前に配置します。

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通常札7枚、切札3枚を選択しデッキとする

眼前構築が終わったら、適当な方法で先手を決めます。その後、お互いに山札から3枚引き、手札にします。引いた後、手札の入れ替えが行えます。その場合、不要な札を好きな順で山札の下に戻し、同じ枚数上から引きます。

先手は集中力を0、後手は集中力を1にします。

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※補足事項 カードの種類に関して

大きく分けて通常札と切札があり、それぞれメインタイプとサブタイプ(持たないものもある)があります。

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左上から「攻撃」「行動」「付与」「全力」「対応」です

通常札は使用可能な状態であればコストなしで手札から使用することができます。

切札は裏向きで尚且つ使用可能な状態であり、カード右上に書かれたコスト分のフレアがある時、表向きにして、フレアをコスト分ダストに移動させることで使用できます。切札は常に手札にあるのと同じ状態と考えてください。

メインタイプは「攻撃」「行動」「付与」の3タイプあります。

「攻撃」は文字通り相手を攻撃するカードです。使用可能な条件は、現在の間合がカード左上に書かれた範囲内である時です。

使用すると、相手プレイヤーはカード左下に書かれたライフ、オーラへのダメージの内、いずれかを選択してダメージを受けます。ただし、ダメージを受けるプレイヤーのオーラがカードに記載されたダメージよりも少ない場合、オーラで受けることはできません。また、どちらか一方がハイフン(ー)になっている場合、強制的にもう一方でダメージを受けます。

カードによっては効果が記載されており、タイミングに応じて適用されます。

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このカードは間合3~4で使用でき、オーラに3かライフに1のダメージを与えます

「行動」は基本動作以外の特殊な行動を行うカードです。一部を除いていつでも使用可能であり、使用するとカードに記載された効果が適用されます。

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このカードを使用すると、1枚カードを引き、ダストの桜花結晶1つを間合に移動します

「付与」は基本的にいつでも使用可能で、使用する際に、カード右下に書かれている納の数だけ、ダストか自身のオーラから桜花結晶をカードの上に移動させます。使用すると、使用したとき(使用時)、桜花結晶が乗っている間(展開時)、桜花結晶がなくなった(破棄時)時に効果が適用されます。

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このカードは展開時に間合から自身のオーラに2つ、破棄時に自身のオーラから間合に2つ桜花結晶を移動します

サブタイプは「全力」「対応」2タイプあります。

基本的に使用可能条件はメインタイプに依存しますが、一部使用方法が変わります。

「全力」はそのターン何も行動をしていない時にのみ使用できます。さらに、使用した後、他の行動を一切行うことができません。その代わり効果やダメージが強力なものになっています。

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ターン中このカードしか使用できませんが、ダメージがオーラなら4、ライフなら3と非常に大きくなっています

「対応」は相手が攻撃してきたタイミングで、相手の攻撃を解決する前に1回だけ割り込んで使用することができます。その場合、「対応」カードの効果を先に解決し、その後、割り込まれた攻撃を解決します。「対応」は割り込まず、自分のターンで普通に使用することもできます。

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相手の攻撃に割り込んで攻撃ができ、条件を満たせば相手の攻撃を無効にできます

②ゲームの流れ

準備が終わったら桜花決闘を行います。

桜花決闘は以下の手順でターンが進行し、各プレイヤーは交互にターンを行います。

Ⅰ.開始フェイズ

以下の4つの行動を順に行います。ただし、最初のターンに限り、どちらのプレイヤーも開始フェイズをスキップし、メインフェイズから行います。

(1)集中力の獲得

集中力を1増やします。集中力が2の場合はそれ以上獲得できません。

(2)付与札から桜花結晶を取り除く

付与札が場に置かれている場合、置かれている全ての付与札(相手のも含む)から桜花結晶1つずつをダストに移動します。破棄時効果が発生する場合、解決の順番は手番プレイヤーが選択します。

(3)山札の再構成(任意)

山札、捨て札、伏せ札を全て裏向きでシャッフルし、新たな山札にします。再構成を実行した場合、ライフに1ダメージを受けます。この行動は行わないことも選択できます。

(4)カードを引く

山札からカードを2枚引きます。その際、山札のカードが足りず、カードを引けない場合、引けない枚数だけオーラ、ライフのいずれかにダメージを受けます(焦燥)。オーラに桜花結晶がない場合はライフへのダメージしか選べません。他のカードを引くタイミングでも焦燥は発生します。

Ⅱ.メインフェイズ

標準行動か全力行動のいずれかを選択して、対応する行動を行います。

A.標準行動

以下の行動を好きな回数、好きな順番で行うことができます。

a.「全力」でないカードを使用する

使用可能なカードを使用することができます。

b.基本動作を行う

手札1枚を伏せ札にするか、集中力を1減少させることで以下の基本動作の内1つを実行することができます。ただし、桜花結晶を指定された通りに移動できない行動は選択できません。

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基本行動を行う場合、

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手札1枚を伏せ札にするか、

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集中力を1減少させます

ⅰ.前進

間合が達人の間合より大きい(通常達人の間合は2)時、間合の桜花結晶を自身のオーラに移動させます。

ⅱ.後退

自身のオーラの桜花結晶を間合に移動させます。

ⅲ.纏い

ダストの桜花結晶を自身のオーラに移動させます。

ⅳ.宿し

自身のオーラの桜花結晶を自身のフレアに移動させます。

Ⅴ.離脱

間合が達人の間合以下の場合、ダストの桜花結晶を間合に移動させます。

B.全力行動

サブタイプ「全力」を持つカード1枚を使用できます。それ以外の行動は一切行えません。

Ⅲ.終了フェイズ

手札が3枚以上の場合、2枚になるまで伏せ札にします。その後相手に手番が移ります。

③ゲームの終了

交互に手番を行い、どちらかのライフが0になった瞬間、ライフが残っている方が勝利となります。

4.実際に遊んでみた感想、おすすめポイント

格闘ゲームをアナログ化したらこうなったというようなボードゲームです。

互いに間合を取りながら隙をついて攻撃し、防御をさばいてダメージを通す。格闘ゲームでは基本ともいえる挙動をボードゲームとして完成させています。

特に良い点として、双掌繚乱、眼前構築のシステムが非常に面白いです。相手が使用できるカードが全てわかった上で自分が使用するカードを選択する。それは、自分がやりたいことを突き詰めるだけでなく、相手がやろうとすることを潰すようにデッキを構築することができるというメタゲームが楽しめます。

対戦の本命である桜花決闘も戦略性が高く、自分、相手がカードを使用するたびに情報が増え、お互いのデッキの内容を探り合うことになります。その為、キーとなるカードは最後まで隠し通し、ここぞという場面で使用するように心がける必要があります。それは通常札、切札、どちらも勝負を決めるジョーカーになりうるということでもあります。

戦略性が高く非常に面白いゲームですが、細かなルールが多く、カードの効果も1枚1枚違う為、全てを把握するにはそれなりに時間が必要になります。ですが、このゲームにはチュートリアルとしてはじまりの決闘が付属しており、説明書と合わせて実践的にルールを学ぶことができます。一通り理解するには大体1~2時間ほどかかりますが、手探りにやるよりはよいかと思います。

初めて遊ぶ際は、1回のプレイがそれなりに長くなる為、サクッと遊びたい人にはあまりおすすめできませんが、格闘ゲーム、カードゲームが好きな人、同じゲームを長く楽しみたい人には特におすすめします。

因みに、自分自身の最推しボードゲームです。是非とも遊んでみていただきたいです!

5.おすすめのサプライ

『新幕 桜降る代に決闘を』のカードにおすすめのスリーブは以下の通りです。ただし、スリーブをつけるとパッケージ内収まらなくなる可能性がある為、注意してください。

ホビーベース カードアクセサリ TCGジャストスリーブ

ホビーベース カードアクセサリ TCGソフト

ホビーベース カードアクセサリ TCGハード

アナログゲームセレクション ラージユーロ スリム ハード

6.最後に

戦略性が非常に高く、遊ぶたびに異なる展開が繰り広げられるボードゲームです。

この作品には数多くの拡張が存在しています。それらをこの場で紹介すると長くなりすぎる為、また今後、順次紹介していきますので、お楽しみにしていてください。

この記事を読んで興味を持った方は、是非購入して遊んでみてください!

【ボードゲーム紹介24】DORASURE(ドラスレ)

ようこそ、グラちゃんの遊戯室へ。

本日ご紹介するボードゲームは『DORASURE』です。

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冒険者となって、他の冒険者と共に、邪悪なドラゴンを討伐するRPG型のボードゲームです。

0.基本情報

プレイ人数

2~5人

プレイ時間 30分
対象年齢 10歳以上

1.どんなゲーム?

プレイヤーは冒険者の1人となって、世界を探索します。各地で情報を集め、鍛錬を積み、最終的に全てのプレイヤーと協力して邪悪なドラゴンと戦います。

2.コンポーネント紹介

戦場マップ:1枚

報酬タイル:5枚

エストタイル:7枚

炎上タイル:1枚

達成マーカー5個

ダメージトークン9個

ダイス13個(白6個、黒6個、赤1個)

ミニチュア:5個

キャラクターシート:5枚

マーカー:16個

説明書:1部

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3.ゲームのルール

①ゲームの準備

各プレイヤーは担当するキャラクターを1人選び、そのキャラクターシートとミニチュア、対応するマーカーを受け取ります。その後、マーカーをキャラクターシートの初期位置に配置します。

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ドラゴンゲージの一番下に赤のマーカーを配置します。

報酬タイルを裏返してシャッフルし、裏向きのまま「山」に1枚ずつ配置します。その後、クエストタイルをを裏返しにシャッフルして、裏向きのまま報酬タイルの上に1枚ずつ重ねて配置します。残り2枚は使用しない為、箱にしまっておきましょう。

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街から最も遠い「山」のクエストタイルを表にします。

使用するミニチュアを「街」に置きます。

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※街から最も遠い山のクエストタイルが裏向きになってますが誤りです。皆さんは表にしてください

ニンジャを操るプレイヤーがスタートプレイヤーになります。ニンジャがいない場合、ハンター→グラディエーター→プリンス順にスタートプレイヤーが移ります。手番はスタートプレイヤーから時計回りに行います。

②ゲームの流れ

Ⅰ.冒険フェイズ

手番のプレイヤーは自身のキャラクターの移動の数値分白か黒のダイスを振ります。

振ったダイスの中に6の出目があった場合、その個数だけドラゴンゲージを上昇させます。その時ドラゴンアクションが発生したら、赤のダイスを振り、その出目に応じてドラゴンアクションの効果を解決します。

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移動のダイスで6の出目が出たら、

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ドラゴンゲージを1上昇させます、上昇先がドラゴンアクションのマスなら、

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赤のダイスを振り、ドラゴンアクションを適用します

その後、最初に振ったダイスの出目を消費して、望む回数移動を行います。移動は移動先の地形に応じて消費するダイスの出目が異なります。

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街、街道、村には2以上、平地には3以上、森には5以上のダイスを消費します

移動したら、下記のアクションのいずれかを必ず実行します。アクションの実行にはピークロールを実行します。ピークロールは指定された個数白か黒のダイスを振り、4以上の出目が出た個数が成功数になります。

その際6が出た場合は振ってない色のダイスを1つ振り足します。振り足したダイスは2以上の出目で成功数に数えます。振り足したダイスで6が出た場合さらに振り足します。振り足しは必ず行います。

1が出た場合、成功数から-1します。振り足したダイスで1が出た場合も同様に扱います。

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ダイス3個でピークロールを行い、6の出目が出たので、

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ダイスを1つ振り足し、それも6の出目だったので、

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もう1つ振り足し、1が出ました。4以上3つから1の目1つを引いて、成功数は2になります

A.「平地」「森」で冒険する

「平地」「森」で移動を終えた場合、冒険を行えます。自身のキャラクターの冒険の数値でピークロールを行います。ピークロールの成功数に応じて冒険票の効果を適用します。冒険の能力値は2つあり、「平地」で行う場合は左、「森」で行う場合は右の値ピークロールを行います。

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平地の場合はダイス2個、森の場合はダイス1個でピークロールを行います

B.「街」「村」で休息する

「街」「村」で移動を終えた場合、休息を行い、ライフを2点回復します。回復する際、上限を超える場合は上限まで回復します。また、「炎上したベルクの村」では休息できず、他のアクションも行えません。

C.隣接している伏せられたクエストタイルを調査する

裏向きのクエストタイルに隣接したマスで移動を終えた場合、そのクエストタイルを調査できます。調査を行ったらそのクエストタイルを表にします。

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裏向きのクエストタイルの隣に移動したら、

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エストタイルを表にできます

D.隣接している明かされたクエストタイルに挑戦する

表向きのクエストタイルに隣接したマスで移動を終えた場合、そのクエストタイルに挑戦できます。挑戦を行う場合、クエストタイルで指定された能力値でピークロールを行い、成功数が難易度以上であればクエスト達成となります。

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難易度3に対して、成功数2なので失敗です。

達成したらクエストタイルを取り除き、挑戦したキャラクターは2XPを獲得します。その後、クエストタイルの下に置かれた報酬タイルを表にし、その効果を獲得します。

達成できなかった場合、挑戦は失敗となり、失敗時の効果が発生します、その後、達成数がプラスだった場合、その数だけ達成マーカーをクエストタイルの上に置きます。達成マーカーが置かれているクエストはその数だけ難易度が下がります。成功数がマイナスだった場合、その数だけ達成マーカーを取り除きます。

Ⅱ.決戦フェイズ

以下のいずれかの条件を満たした場合決戦フェイズに移行します。

・5枚の報酬タイルを明らかにする

・ドラゴンゲージがランページ(上限)まで到達する

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5枚目の報酬タイルを明らかにした、ドラゴンゲージをランページまで到達させたプレイヤーが決戦フェイズのスタートプレイヤーとなります。手番はスタートプレイヤーから時計回りに行います。

決戦フェイズに移行したら全てのキャラクターをドラゴンとの「決戦場」に移動させます。

ドラゴンゲージがランページまで到達して決戦フェイズに移行した場合、直ちにドラゴンランページの効果を2回適用します。

ドラゴンランページが発生した場合、赤のダイスを振り、その出目に応じてドラゴンランページ表の効果を適用します。

決戦フェイズではキャラクターの戦闘の数値でピークロールを行い、成功数に応じて決戦表の効果を適用します。決戦表の結果が+2だった場合、連携攻撃を行います。手番プレイヤー以外の全員がダイス1個ずつのピークロールを行い、その結果に+2を加えたものを最終結果として再度、決戦表を参照します。

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決戦表の結果でドラゴンにダメージを与えた場合、ドラゴンライフの左側から与えたダメージ数のダメージトークンを置きます。その際、爪痕の描かれたマスにダメージトークンが置かれた場合、ドラゴンランページが発生します。

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ダメージを与えたらダメージトークンを置きます

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爪痕マスにダメージトークンが置かれたらドラゴンランページが発生します

③ゲームの終了

決戦フェイズでドラゴンライフを0にすることができたらプレイヤー全員の勝利となります。

冒険フェイズで1人でもキャラクターが死亡した場合、決戦フェイズで全滅した場合、プレイヤー全員が敗北となります。(冒険フェイズ中の死亡には救済措置があります)

4.実際に遊んでみた感想、おすすめポイント

ダイスとミニチュアを使って、盤面を移動し、行動を行う。ボードゲームの王道といってもいい動きが全て詰まっているゲームです。

冒険フェイズはプレイヤーのダイス運によって長くなったり、短くなったりします。特に移動の際6の出目を連続で大量に出すとすぐに決戦フェイズに移行してしまう為、本来ならうれしい6の出目が最大の敵になります。

決戦フェイズは冒険フェイズの達成状況で有利不利が大きく変わる為、冒険フェイズの探索が非常に大事です。6を連打して決戦フェイズに入った場合は圧倒的に不利な状態で戦いに臨むことになります。その場合でも勝機はある為、最後まであきらめてはいけません。

ダイスによるランダム要素は多いですが、プレイヤー同士でよく相談し合い、うまく探索をこなせるように立ち回れば、ある程度はランダム要素に対応することができます。

覚えるルールは少し多めですが、1度覚えてしまえば割とスムーズにゲーム進行ができる為、最初だけ少し大変ですが、2回目以降はサクッと楽しめると思います。1回目で敗北したら勝利を、勝利したけど全員生存できなかったら全員生存を目標にするなど、楽しみ方は様々だと思います。

ボードゲームらしいボードゲームが遊びたい方、RPGが好きな方におすすめのゲームです。

5.おすすめのサプライ

『DORASURE』におすすめサプライは特にありませんが、数多くの拡張セットが存在します。それらに関しては今後紹介させていただきます。また、複数の拡張セットの購入を予定しているのであれば、本体と拡張セットのコンポーネントをまとめて収納できるストレージボックスが公式から販売されている為、それを購入すると持ち運びが楽になります。

6.最後に

キャラクターの育成にクエストへの挑戦、強大なドラゴンとの手に汗握る戦い、RPGの全てが詰まったボードゲームです。

この記事を読んで興味を持った方は、是非購入して遊んでみてください!

【ボードゲーム紹介23】キャンディラボ

ようこそ、グラちゃんの遊戯室へ。

本日ご紹介するボードゲームは『キャンディラボ』です。

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カラフルなキャンディをカードの指示に従って取り合うボードゲームです。

0.基本情報

プレイ人数 3~6人
プレイ時間 15~30分
対象年齢 13歳以上

1.どんなゲーム?

場に並べられたキャンディをカードに書かれた並び通りに獲得しポイントを稼いでいくボードゲームです。キャンディには獲得したときに様々な効果があり、相手を妨害したり、自分に有利な状況を作り出せます。

2.コンポーネント紹介

ルールブック:1冊

キャンディバー:27本(3色×9本)

注文カード:42枚

早見表カード4枚

ゴールドキャンディ・カード:1枚

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※スリーブは付属しません

3.ゲームのルール

①ゲームの準備

全てのキャンディバーを1列に並べてラインを作成します。その際数字と記号が書かれている面が上になるように並べます。

ゴールドキャンディ・カードはいったん脇によけて置き、早見表カードを各プレイヤーに1枚ずつ配ります。

全ての注文カードをシャッフルし、各プレイヤーに以下の枚数配ります

・プレイヤー3~4人:5枚

・プレイヤー2人  :6枚

プレイヤーが2人の場合別にカード6枚を裏向きでテーブルに置き3番目の手札を作ります(3~4人の時はなし)。

残りのカードは裏向きに山札とします。その後、山札からカードを3枚引き、山札の横に表向きに置きます。

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一番最近にキャンディを食べたプレイヤーがスタートプレイヤーになります。

②ゲームの流れ

各プレイヤーは時計回りに手番を行います。手番プレイヤーは以下の3つのアクションのうち、どれか1つを実行しなければなりません。

Ⅰ.手札からカード1枚をプレイする

手札1枚を表向きに場に出します。既にカードが出ている場合、その上に重ねて出します。

カードに書かれた組合せでラインからキャンディバーを取って自分の前に置きます。その後、ラインのキャンディバーを取った隙間を埋めるようにラインのキャンディバーを左右から寄せます。

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カードの指示通りキャンディバーを取って、

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残りのキャンディバーを中心に寄せます

取ったキャンディバーに効果があればそれを即座に解決します。

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キャンディバーの効果早見表

Ⅱ.手持ちのキャンディバーを戻してカードを引く

手持ちのキャンディバーを1~3本ラインに戻すことで、戻したキャンディバーに記載された数字の合計分山札からカードを引きます。その際表向きのカードも選択できます(表向きのカードを選んだら最後に同じ枚数補充します)。

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手持ちのキャンディバーを、

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ラインの端に好きな順で戻して、戻した数字分カードを引きます

Ⅲ.プレイできるカードがなくキャンディバーがない場合

Ⅰ、Ⅱのどちらも行えない場合、山札から1枚カードを引きます。その際表向きのカードも選択できます(表向きのカードを選んだら最後に同じ枚数補充します)。

③ゲームの終了

誰かがラインから最後のキャンディバーを取った場合、そのプレイヤーはゴールドキャンディ・カードを受け取りゲームが終了します。

誰かが山札から最後のカードを引いた場合そのままゲームが終了します。

ゲームが終了したら得点計算です。手持ちのキャンディバーに記載された数字の合計と、場に出した注文カードの数字の合計にゴールドキャンディ・カードを持っているなら3ポイントを足した数字が得点になります。

最終的に合計ポイントが最も高いプレイヤーが勝利となります。

4.実際に遊んでみた感想、おすすめポイント

初めの内はどの注文カードでもプレイできる状況ですが、後半、キャンディバーが減ってくると本数を要求されるカードをプレイしづらくなる為、カードのプレイ順は非常に重要になります。

また、カードをプレイする際に取るキャンディバーも重要で、ポイント重視で取るか、妨害、サポートを中心に取るかを選択する必要があります。他のプレイヤーに妨害をさせない為に取るというのも戦略の1つですね。

キャンディバーの見た目がきれいなのでコンポーネントを重視する人にはおすすめです。また、パズル系が得意な人にもおすすめです。

5.おすすめのサプライ

『キャンディラボ』のカードにおすすめのスリーブは以下の通りです。ただし、スリーブをつけるとパッケージ内収まらなくなる可能性がある為、注意してください。

ホビーベース カードアクセサリ TCGジャストスリーブ

ホビーベース カードアクセサリ TCGソフト

ホビーベース カードアクセサリ TCGハード

6.最後に

カラフルなキャンディはきれいですし、ゲーム自体もシンプルで遊びやすいです。

この記事を読んで興味を持った方は、是非購入して遊んでみてください!

【ボードゲーム紹介22】ノノトランプ

ようこそ、グラちゃんの遊戯室へ。

本日ご紹介するボードゲームは『ノノトランプ』です。

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数字が書かれていない不思議なトランプ。カードの強さはプレイヤー次第のボードゲームです。

0.基本情報

プレイ人数 3~6人
プレイ時間 15~30分
対象年齢 13歳以上

1.どんなゲーム?

数字の書かれていないトランプを自分の思う強さ順に並び変えて、大富豪を行います。カードを出す際、参照する強さは各々が決めた自分の強さを参照する為、本来ならば何も出せない場面もプレイヤーによっては出すことができるようになります。

2.コンポーネント紹介

説明書:1枚

ノノトランプ:2セット(13枚×4スート+JOKER2枚の54枚が2セット)

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3.ゲームのルール

①ゲームの準備

ノノトランプ1セットをスート別に分け、各プレイヤーに配ります。JOKERは使用しない為、しまっておきましょう。

その後、各々が考える副詞の強さ順位自分の前にカードを並べ、公開した状態で置いておきます。

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自分の考える強さ順に並べます

残りの1セット54枚全てをシャッフルし各プレイヤーに全て配り、大富豪を行います。

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②ゲームの流れ

基本的には通常の大富豪と同じルールで進行します。(大富豪のルールは以下のリンク先から確認してください)

大富豪のゲームルール - トランプスタジアム -

カードを出す場合、各々が考える副詞の大きさを参照してカードを場に出します。

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スペードのプレイヤーが自身の最強カード「相当」を出し本来なら返せませんが、

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ダイヤのプレイヤーにとっては最強ではない為、自身の最強「とても」で返しました

革命、8切り、都落ち、スート縛り、スぺ3返しなどに関しても同様に、各々が考える副詞の大きさの順番がそのまま適用されます。

各々の1番弱い副詞から6番目の強さのカード(8にあたるカード)が8切りの効果を持ちます。

スぺ3返しも同様に1番弱い副詞(3にあたるカード)のスペードのカードがスぺ3返しの効果を持ちます。その為、複数のスぺ3相当のカードが存在することもあります。

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1番弱いちょっとがスぺ3、6番目のまあまあが8切りになります

2ラウンド目以降のゲーム開始時に行うカード交換はお互いの価値観で交換する為、必ずしも自分にとって強いカードがもらえるとは限りません。

③ゲームの終了

通常の大富豪と同様にゲーム開始時に決めたラウンド数終了時点で大富豪の人が勝利になります。

4.実際に遊んでみた感想、おすすめポイント

本来なら返せない状況でも自分のカードの強さ次第で返せる為、普通の大富豪よりも戦略性が上がります。自分にとっては弱いカードが相手にとっては強いカードな為、相手が不利になるように手札を使っていくのが重要になります。

強いと思う順番に並べるのが基本ですが、あえて弱いと思う順番に並べてみるのも面白いかもしれません(まあまあ強いではなくまあまあ弱い等)。

普通の大富豪に飽きた方、大富豪が好きな方に非常におすすめです。

5.おすすめのサプライ

『ノノトランプ』のカードにおすすめのスリーブは以下の通りです。ただし、スリーブをつけるとパッケージ内収まらなくなります。注意してください。

ホビーベース カードアクセサリ TCGジャストスリーブ

ホビーベース カードアクセサリ TCGソフト

ホビーベース カードアクセサリ TCGハード

6.最後に

普通の大富豪とはまた違った楽しみ方ができる非常に面白いトランプです。

この記事を読んで興味を持った方は、是非購入して遊んでみてください!

【ボードゲーム紹介21】プロジェクトL

ようこそ、グラちゃんの遊戯室へ。

本日ご紹介するボードゲームは『プロジェクトL』です。

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手持ちのピースでパズルを解いて、新たなピースを獲得していく拡大再生産型のパズルゲームです。

0.基本情報

プレイ人数 1~4人
プレイ時間 30分
対象年齢 8歳以上

1.どんなゲーム?

初めに配られる少量のピースを使って、簡単なパズルを解き、新たなピースを手に入れます。それを繰り返して、得点の高いパズルをより多く解いたプレイヤーが勝利となります。

2.コンポーネント紹介

白パズル:32枚

黒パズル:20枚

ピース:90個(9種類×10個)

プレイヤーガイド:4枚

説明書:1部

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3.ゲームのルール

①ゲームの準備

全ての白パズルを裏向きでシャッフルし、白パズルデッキとします。

黒パズルをプレイ人数に応じた枚数ランダムに選択し、それをシャッフルして黒パズルデッキとします。

両方のデッキを中央に置き、その横にそれぞれ4枚ずつ引いて表向きに並べます。

ピースはひとまとめにして置いておきリザーブとします、各プレイヤーはレベル1のピースとレベル2のピースを1つずつ受け取ります。

各プレイヤーはランダムにプレイヤーガイドを受け取ります。その中でスタートプレイヤーマーカーが記載されているものを受け取ったプレイヤーがスタートプレイヤーになります。

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②ゲームの流れ

スタートプレイヤーから時計回りに手番を行います。手番のプレイヤーは以下のアクションを合計3回好きな順に行います(同一アクションも可)。

Ⅰ.パズルを取る

場に表向きで置かれているパズルの内1つを自分の手元に置きます。その後、手元に置いたパズルの色に応じて、対応するデッキから1枚引いて表向きに場へ置きます。未完成のパズルは最大4枚まで手元に置けます。

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盤面から、

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1枚取って、

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新しくデッキから補充します

Ⅱ.レベル1のピースを得る

リザーブからレベル1のピースを1つ獲得します。

Ⅲ.ピースをアップグレードする

パズルに使用していないピースを1つ選びそれをリザーブに戻し、それより1つレベルの高いピース1つを獲得します。1つ上のピースがない場合、さらに1つ上のピース1つを獲得できます。また、戻したピースのレベル以下の好きなピースに変換することもできます。

Ⅳ.自分のパズルにピースを1個置く

手元に置いたパズルの内、1つにパズルに使用していないピース1つを置くことができます。一度置いたピースはパズルが完成するまで動かしたり取り除くことができません。

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手持ちのパズルに、

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未使用のピース1つをはめ込みます

パズルが完成した場合、完成したパズルのピース全てを取りはずし、手元に戻します。その後、完成したパズルを未完成のパズルと分けて、手元に置き、勝利ポイントパイルとします。そして、パズルに記載されている報酬のピースをリザーブから獲得します。

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パズルが完成したら、

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ピースを外し、勝利ポイントパイルにパズルを置いて報酬を獲得します

Ⅴ.マスターアクション(1ターンに1回のみ)

自分の手元のパズル全てに、パズルに使用していないピース1つずつを置くことができます。この際にパズルが完成した場合もⅣと同じように処理します。

③ゲームの終了

黒パズルデッキがなくなったら、スタートプレイヤーの右隣のプレイヤー(最後に手番を行うプレイヤー)まで手番を行い、その後、それぞれ1ターンずつ手番を行います。

最後のターンが終了したらゲーム中に完成できなかったパズルの最後の仕上げを行えます。最後の仕上げはパズルに使用していないピースを望む数、未完成のパズルに置くことができます。ただし、置いた個数1個につき1点減点になります。最後の仕上げで完成したパズルは通常通り勝利ポイントパイルに置きますが、報酬のピースは獲得できません。

最終的に勝利ポイントパイルのポイント合計から、最後の仕上げで使用したピースの個数分減点した得点が最も高いプレイヤーが勝利となります。

4.実際に遊んでみた感想、おすすめポイント

初めの内はピースを集めることが主目的になりがちですが、そうすると得点になるパズルを解く為のアクションが足りず、点数が低くなりやすいです。

逆に得点を伸ばそうと急ぎ過ぎると、ピースが足りなくなり手詰まりを起こします。

その為、程よくピースを集めて、どのタイミングで点数を伸ばしに行くかが非常に重要になってきます。

パズル自体は非常に自由で、解き方は無数にあり、手数さえかければ誰でも解けるようになっています。もちろん手持ちのピースでうまく埋めるのが最短ではありますが。

パズルゲームが好きな人には非常におすすめのボードゲームです。

5.おすすめのサプライ

『プロジェクトL』におすすめのサプライは特にありません。ピースを収納する袋は付属している為、袋の購入も必要ありません。種類別にピースを収納したい場合は追加で袋を用意する必要がありますが、基本ひとまとめにしてしまうのでばらす必要はないと思います。

6.最後に

誰でも解けるパズルをいかに効率よく解いていくかが重要なパズルゲーム。パズルが好き、拡大再生産が好きな人におすすめです。

この記事を読んで興味を持った方は、是非購入して遊んでみてください!

【ボードゲーム紹介20】キョンシー

ようこそ、グラちゃんの遊戯室へ。

本日ご紹介するボードゲームは『キョンシー』です。

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4人のトレジャーハンターがお宝を求めてキョンシーの墓に潜り込ます。それに対してキョンシーがお宝を守る為、トレジャーハンターを捕まえようとする追いかけっこがテーマのボードゲームです。

0.基本情報

プレイ人数 2~5人
プレイ時間 20分
対象年齢 8歳以上

1.どんなゲーム?

1人のキョンシー役と2~4人のトレジャーハンター役に分かれてお互いの目的を達成する為に、追いかけっこをするボードゲームです。特徴として、トレジャーハンター側は盤面全てを把握できますが、キョンシー役は目が見えない為、トレジャーハンターの位置がわからない状態でゲームが進行します。

2.コンポーネント紹介

マグネットボード:1枚

マグネットキョンシーコマ:2個(大・小)

マグネットトレジャーハンターコマ:4個

お面のライフトークン:12枚(4色×3枚)

カバーボード:2枚

トレジャーハンターダイス:5個

キョンシーダイス:1個

ミッションカード:23枚(3色×5枚+2色×4枚)

説明書:2部(日本語、英語)

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※スリーブは付属しません

3.ゲームのルール

①ゲームの準備

適当な方法でキョンシー役のプレイヤーを決めます。それ以外のプレイヤーはトレジャーハンターになります。

外箱にマグネットボードを立てます。その後、マグネットボードを挟む形でキョンシー役のプレイヤーとトレジャーハンター役プレイヤーに分かれて席に着きます。キョンシー役のプレイヤーはトレジャーハンター側のボードを一切見てはいけません。

キョンシー役のプレイヤーがいる方に仮面の描かれているカバーボードを、トレジャーハンター側にもう1枚のカバーボードをはめ込みます。

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キョンシー

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トレジャーハンター側

トレジャーハンターは各自好きな色のライフトークン3個を受け取り、それと対応した色のトレジャーハンターコマをマグネットボードのスタート位置に置きます。

キョンシーは大きなキョンシーコマを自分側に、小さいキョンシーコマをトレジャーハンター側のスタート位置に置きます。

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トレジャーハンター側

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キョンシー

ミッションカードを色別にシャッフルし、各トレジャーハンターは各色1枚ずつ引いて秘密裏に確認します。ミッションカードは非公開情報です。

キョンシーキョンシーダイスを受け取り。トレジャーハンターはトレジャーハンターダイスを全員の手が届く場所に置きます。

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②ゲームの流れ

キョンシーの左隣のプレイヤーがスタートプレイヤーになり、時計回りに手番を行います。キョンシーは1番最後に手番を行うことになります。

トレジャーハンターは手番の初めにダイス目のリセットができます。前の手番にキョンシー目が出てしまったダイスをキョンシー側から返してもらうことができます。その場合、キョンシーの割り込み手番が発生します(後述)。もちろん返してもらわなくてもよいです。その場合振れるダイスの個数は減ります。

その後、キョンシー目の出ていないトレジャーハンターダイスを全て振ります。ダイスの出目が気に入らない場合、何度でも振り直すことができます。ただし、キョンシー目が出た場合そのダイスは即座にキョンシーに渡します(脇によけて置くだけでも良い)。

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キョンシー目が出た為、そのダイスは脇によけます

出目を確定させたら、その中から1つを選び、その出目に従って自分のトレジャーハンターコマを移動させます。数字を選択した場合、その数字分のマス目を移動します。矢印を選択した場合、1方向に障害物にぶつかるまで直進します。

止まったマスに手持ちのミッションカードと同じ色の絵柄が書かれている場合、そのミッションカードを全てのプレイヤーに公開し、表向き置くことができます。

トレジャーハンター全員が手番を終えたらキョンシーの手番です。キョンシーキョンシーダイスを振りその出目と、キョンシー目が出ているトレジャーハンターダイスの個数の合計分移動を行います。

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ダイスの出目は1ですが、キョンシー目のダイスが2個ある為、3マス移動

移動した際にトレジャーハンターと同じマスに入った場合、移動はストップし、そのトレジャーハンターは自身のライフトークン1つをキョンシーに渡し、キョンシーのスタート位置に自身のトレジャーハンターコマを移動させます。

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キョンシーがトレジャーハンターに接触すると、

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パチッとくっついて捕まえます。

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その後、キョンシー側のスタート位置に移動

また、トレジャーハンターがダイスの回収を選択した場合、キョンシーの割り込み手番が発生します。その場合、キョンシーはその時に改修されたキョンシー目のトレジャーハンターダイスの個数分通常通り移動を行います。その後、回収を宣言したトレジャーハンターの手番に戻ります。

③ゲームの終了

トレジャーハンターの誰か1人が全てのミッションカードを公開したら、そのトレジャーハンターの勝利となります。

キョンシーが規定数のライフトークンを獲得した場合、キョンシーの勝利となります。

4.実際に遊んでみた感想、おすすめポイント

目が見えないキョンシーの特徴をうまいこと再現した良いゲームだと思います。

トレジャーハンターはキョンシーの位置を把握しつつ、自分のミッションカードの絵柄を目指しますが、ミッションカードを公開するとそこいることを教えてしまう為、キョンシーと距離がある場所で公開する必要があり、戦略性があります。

キョンシーはトレジャーハンターが公開したミッションカードと出した出目からトレジャーハンターのいる場所を推測する必要があり、こちらも非常に頭を使います。

実際にトレジャーハンターがキョンシーに捕まる際に、マグネットコマがパチッとくっつくのでキョンシー側にも捕まえたことが音で伝わる為、非常に気持ちがいいです。

ゲーム内容は非常にシンプルですが、激しい心理戦、頭脳戦を繰り広げることができるので、かなりおすすめのボードゲームです。

5.おすすめのサプライ

キョンシー』のカードにおすすめのスリーブは以下の通りです。ただし、スリーブをつけるとパッケージ内収まらなくなる可能性がある為、注意してください。

アナログゲームセレクション ミニユーロサイズ ソフト

ホビーベース カードアクセサリ ミニユーロサイズ ハード

6.最後に

外箱をゲーム盤の一部として遊ぶ斬新なスタイル。見えてる相手から逃げ、見えない相手を追いかける。互いの思惑が交錯する追いかけっこが非常に楽しいです。

この記事を読んで興味を持った方は、是非購入して遊んでみてください!

【ボードゲーム紹介19】スコットランドヤード

ようこそ、グラちゃんの遊戯室へ。

本日ご紹介するボードゲームは『スコットランドヤード』です。

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怪盗X1人を多数の刑事が追跡し、逮捕すること、あるいは逃走しきることを目指す、対立型ボードゲームです。

0.基本情報

プレイ人数 3~6人
プレイ時間 45分
対象年齢 10歳以上

1.どんなゲーム?

怪盗X役のプレイヤー1人と刑事役のプレイヤー2~5人で互いの勝利を狙う対立型のボードゲームです。

怪盗Xは逃走しきること、刑事たちは怪盗Xを逮捕することが勝利条件です。

2.コンポーネント紹介

説明書:1部

ゲーム盤:1枚

チケット:125枚(タクシー:54枚、バス:43枚、地下鉄:23枚、ブラックチケット:5枚)

ダブル・ムーブ・カード:2枚

スタートカード:18枚

記録盤:1セット

駒:6個

キャップ:1個

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3.ゲームのルール

①ゲームの準備

適当な方法で怪盗Xになるプレイヤーを決めます。残りのプレイヤーは刑事5人になります。刑事役のプレイヤーが5人いない場合、合計5人になるように複数の刑事を担当します。

チケット等を以下のように配ります。

●左:怪盗、右:刑事(1人につき)

●駒          :1個、 1個

●タクシー       :4枚、10枚

●バス         :3枚、 8枚

●地下鉄        :3枚、 4枚

●ブラックチケット   :5枚、 0枚

●ダブル・ムーブ・カード:2枚、 0枚

●その他        :記録盤、なし

スタートカードを裏向きでシャッフルし、それぞれが所持する駒ごとに1枚引き、刑事5人はスタートカードに書かれた番号のマスに自身のコマを置きます。怪盗Xはコマを置かず、スタートカードの表も他のプレイヤーには公開しません。ですが、スタートのマスはスタートカードに書かれたマスになります。

使用しない12枚のスタートカードは裏向きのまましまっておきましょう。

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②ゲームの流れ

怪盗Xから順に時計回りに手番を行います。行動は移動のみです。

移動には各チケットを消費します。使用できるチケットは現在地のマスによって変わります。チケットの使用可能条件は以下の通りです。

・タクシー:全てのマスで使用可能

・バス  :マスの下半分が青色である

・地下鉄 :マスの数字が赤色である

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153にいる場合全てのチケットが使えるが、151にいる場合、タクシーしか使えない

また、使用するチケットによって移動可能なマスも異なります。

刑事が移動を行う場合、移動に必要なチケットを怪盗Xに渡し、ゲーム盤上の駒を移動します。

怪盗Xが移動を行う場合、記録盤に移動先のマスを秘密裏に記入し、移動に必要なチケットで記入した番号を隠します。その後、番号を隠した状態で記録盤を公開します。

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スタート位置の117から108に移動すると記載して、

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移動に使用したタクシーチケットで隠します

また、怪盗Xは移動する際にダブル・ムーブ・カードを使用して、2回連続で移動を行うことができます。その場合、ダブル・ムーブ・カードを左隣の刑事に渡して、2回分の通常の移動を行います。(2回移動先を記入して、チケット2枚で隠す)

さらに、ブラックチケットを使用することで、タクシー、バス、地下鉄、船のいずれかの移動を行うことができます。(使用できるマス目であることが条件)ブラックチケットを使用する場合、通常通り移動先を記入し、ブラックチケットで隠します。船による移動はブラックチケットでしか行えない特別な移動方法になります。

非常に有利な行動を持つ怪盗Xですが、移動の際、それが3回目、8回目、13回目、18回目、24回目の場合、自身の居場所を公開しなくてはなりません。その場合、通常通り、移動先を記入してチケットで隠したのちに自身の駒をゲーム盤に置きます。置かれた駒は次に移動を行うタイミングでゲーム盤から取り除きます。

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3回目の移動なので駒をゲーム盤に置きます

最終的に、怪盗Xのいるマスに刑事の駒が置かれたら怪盗Xは逮捕されたことになり、刑事たちの勝利になります。また、怪盗Xの周囲を包囲し、怪盗Xが移動できなくなった場合も刑事たちの勝利となります。

逆に刑事たち全員が移動できなくなった場合(手持ちのチケットがなくなる、使えるチケットがなくなる)、怪盗Xの勝利となります。

4.実際に遊んでみた感想、おすすめポイント

怪盗X側は自分の居場所も含め、全ての盤面を把握できている反面、5人の敵を相手にしている為、一切油断できず、刑事側は数的有利でありつつも怪盗Xの動向を使用されたチケットだけで推測しなくてはならない為、どちらの立場であっても緊張感のある戦いができます。

特に刑事側は使われたチケットと居場所が公開された時のマスからどこに移動したかを全員で話し合って推理する為、自分の考えを明確に伝えるコミュニケーション能力も重要となります。

怪盗Xはブラックチケットとダブル・ムーブ・カードをうまく使いこなして、行方をくらませるように行動する必要があり、こちらも非常に頭を使います。

また、プレイヤーによって性格的にこう動きそうと推測することも重要であり、その裏をかいて行動するという判断も必要になります。

どちらの役を演じることになっても非常に頭をひねることになる為、推理や推測が好きな方には特におすすめのボードゲームです。

5.おすすめのサプライ

スコットランドヤード』におすすめのサプライは特にありませんが、各チケットを仕分けて収納するための袋があるとよいかもしれません。

6.最後に

刑事たちを翻弄する怪盗Xの逃走劇、心理戦であり、頭脳戦でもあるこのゲーム、推理、推測等が好きな方に本当におすすめです!

この記事を読んで興味を持った方は、是非購入して遊んでみてください!