【ボードゲーム紹介31】この天才科学者が首席になれないとでもいうんですか?
ようこそ、グラちゃんの遊戯室へ。
本日ご紹介するボードゲームは『この天才科学者が首席になれないとでもいうんですか?』です。
透明なカードを重ねてリソースを変換するレンズを作り、最も良い成績を収め、学院の主席になる事を目指すボードゲームです。
0.基本情報
プレイ人数 | 2~4人 |
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プレイ時間 | 60~120分 |
対象年齢 | 14歳以上 |
1.どんなゲーム?
リソースを変換する為、透明なカードを重ね合わせてレンズを作成し、研究を進めることで勝利点を獲得します。最終的に最も勝利点が高いプレイヤーが勝利となります。
2.コンポーネント紹介
説明書:1冊
土台カード:15枚
開発カード:47枚(通常38枚、VP9枚)
山札カード:2枚
研究日誌:1枚
ラボ案内図:1枚
点数表:1枚
キャラクターボード:6枚
学生証:6枚
カラートークン:72個(6色×12個)
行動力マーカー:4個
創造力マーカー:4個
スタートプレイヤーマーカー:1個
光トークン:25個
虹トークン:20個
淀みトークン:20個
3.ゲームのルール
①ゲームの準備
研究日誌、ラボ案内図、点数表をテーブル中央に並べ、光、虹、淀みトークンを全員が手の届く場所にまとめて資材置き場としてください。
開発カード(通常)を全てシャッフルし、その上に山札カードを置き、研究日誌の指定の位置に置きます。その後、山札から取り出した8枚の開発カードを山札の周りに並べます。
開発カード(VP)を全てシャッフルし、その上に山札カードを置き、研究日誌の指定の位置に置きます。その後、山札から取り出した2枚の開発カードを山札の上下に並べます。
土台カードを必要COST毎に研究日誌の指定の位置に置きます。
各プレイヤーは使用するキャラクターに対応したキャラクターボード、カラートークン、創造力マーカー、行動力マーカーを受け取ります。その後、キャラクターボードとラボ案内図の指定の位置にカラートークンを表向きに配置し、行動力マーカーを2の位置に、創造力マーカーを0の位置に配置し、資材置き場から光、虹、淀みトークンを2個ずつ獲得し、所持資材置き場に置きます。
適当な方法で第1ラウンドのスタートプレイヤーを決定し、そのプレイヤーの前にスタートプレイヤーマーカーを置きます
②ゲームの流れ
Ⅰ.供給フェイズ
スタートプレイヤーから時計回りに以下の行動を順に行います。
・行動力を+7、創造力を+1します。
・ストックのカラートークン1つを成長ツリーかロビー置き場に移動します。成長ツリーに移動する場合は、既に置かれているカラートークンの位置から矢印がつながっている場所にのみ置くことができます。
Ⅱ.メインフェイズ
スタートプレイヤーから時計回りに以下の6つの行動から1つを必ず実行します。
・起動
ロビー1つを行動済み(裏向き)にしてラボ、作成済みのレンズに移動させることで、その効果を適用します。レンズを起動する場合、ロビーが置かれていなければ誰が作成したレンズでも起動できます。また、自分の未行動(表向き)のロビーが置かれているレンズを起動する場合は、そのロビーを行動済み(裏向き)にするだけで起動できます。
基本的にはラボ、レンズどちらも起動コストとして行動力と左側に記載されたリソースを消費して、右側に記載されたリソースを獲得します。
ラボの「研磨」を起動した場合、手元の開発カードを使用して新たなレンズを作成することができます。
レンズを作成する場合、開発カード2~6枚を重ねます。その際、数字とリソースの表記が左側にあるものと右側にあるものがそれぞれ1枚以上必要となります。また、同じ位置に数字、リソースが表記されている開発カードは重ねることができません。
開発カードを重ねたら右上の数字の合計から左の数字の合計を引いた数がコストとなり、そのコスト以上の土台カードを獲得し、重ねた開発カードの一番下に置きます。これでレンズが完成となり、完成させたプレイヤーは重ねた開発カードの枚数分、勝利点を獲得します。
レンズを完成させた際に、未行動(表向き)のロビーが存在する場合、それを作成したレンズの上に裏向きで置くことで、レンズを起動することができます。
・説得
行動力を2消費して、他のプレイヤーのロビーが置かれているレンズを使用することができます。その場合、未行動(表向き)の自分のロビーを裏向きに他のプレイヤーのロビーが置かれているレンズに移動させ、先に置かれていた他のプレイヤーのロビーは持ち主のロビー置き場に状態(未行動、行動済み)を変えずに移動させます。その後、通常のレンズの起動と同様にレンズの効果を処理します。
・再起動
行動力を3消費して、自分の行動済み(裏向き)のロビーが置かれているレンズを起動できます。未行動(表向き)のロビー1つを自分の行動済み(裏向き)のロビーが置かれているレンズに裏向きで移動させ、元々置かれていたロビーをロビー置き場に行動済み(裏向き)のまま移動させます。その後、通常のレンズの起動と同様にレンズの効果を処理します。
・収集
行動力を2消費して、研究日誌に表向きで並んだ開発カードから1枚を選んで自分の手元に置きます。その後、山札から空いた場所に開発カードを補充します。
・意思
成長ツリーにあるカラートークンが置かれた能力の内、【意思】と記載がある能力を指定された創造力を消費することで使用することができます。使用した場合、その効果を即座に適用します。
・終了
現在のラウンドのメインフェイズの行動を全て終えます。終了を宣言したプレイヤーはそのラウンドのメインフェイズ中、一切手番を行うことができなくなります。
全てのプレイヤーが終了を選択するまで各プレイヤーは手番を行います。
Ⅲ.終了フェイズ
全ての行動済み(裏向き)のロビーを未行動(表向き)に戻し、ラボに置かれている全てのロビーを対応するプレイヤーのロビー置き場に戻します。レンズの上に置かれているロビーはレンズの上に置いたままにします。
成長ツリーの効果がある場合はラウンドのスタートプレイヤーから順に処理します。
以上のⅠ~Ⅲを1ラウンドとし、全4ラウンド繰り返します。
③ゲームの終了
4ラウンド目の終了フェイズが終了したら得点計算に移ります。
点数表に示された勝利点に以下を追加で加算、減算します。
・所持している淀みトークン1つにつき勝利点からー2点する。
・成長ツリーのカラートークンが置かれている能力の内、ゲーム終了時に発動する能力がある場合、それに従って勝利点を加算、減算する。
最終的に最も勝利点の高いプレイヤーが勝利となります。
4.実際に遊んでみた感想、おすすめポイント
透明なカードを重ねて1枚のカードにするという珍しいタイプのゲームであり、重ねるカードもプレイヤー次第で扱い方が異なってくる為、様々な展開が楽しめます。
また、キャラクターごとの成長ツリーも奥が深く、全てを埋めることはできない上で、カラートークンの配置次第で戦略が大きく変化します。その為、同じようにレンズを作り、起動していっても、成長ツリー次第では得点に大きな差が生まれます。
自分に有利なレンズは他のプレイヤーにも有利になるものが多い為、簡単に使えないようにしたいですが、そうすると自分でも使えなくなる為、塩梅が難しいです。
1プレイにそれなりの時間がかかる為、サクッと楽しみたい人にはおすすめできませんが、透明なカードを重ねる、他のプレイヤーを利用するなどの要素に興味がある方は是非とも遊んでみていただきたいです。
5.おすすめのサプライ
『この天才科学者が首席になれないとでもいうんですか?』のカードにおすすめのスリーブは以下の通りです。ただし、スリーブをつけるとパッケージ内収まらなくなる可能性がある為、注意してください。
ホビーベース カードアクセサリ TCGジャストスリーブ
ホビーベース カードアクセサリ TCGソフト
ホビーベース カードアクセサリ TCGハード
6.最後に
透明なカードを重ねるという特殊な動作があり、重ねるカードの使い方次第で無数の展開が繰り広げられる非常に面白いボードゲームです。
この記事を読んで興味を持った方は、是非購入して遊んでみてください!